薄肉の突合せ溶接における食違い(段差)は、溶接強度や仕上り平坦性に大きく影響し、製品用途によっては品質、寿命共に著しく低下させてしまう可能性があります。
食違い精度の管理は、板厚が薄くなるほど、溶接長が長くなるほど難しくなりますが、今回開発した装置による試作溶接(板厚0.6mm、溶接長1600mm)では、溶接全長にわたり食違いを10μm以下に抑え、尚かつ高い再現性を得ることができました。
当社では、溶接継手の食違いを確かめる際には、表面粗さ計による断面曲線により確認しております。
(エンジニアリング本部 飯尾 記)