当社がかねてより共同研究を行っている同志社大学/金属材料科学研究室の宮本教授より、本年度修士2年生の研究テーマの一環として、TCP加工(※1)したステンレス管の液圧バルジ試験を依頼されました。
ステンレス管にTCP加工を行うことにより、r値(※2)の増加及び溶接部組織の改質が生じ成形性が向上すると言われていますが、その効果を確かめるため、TCP加工を行っていない管との変形挙動を比較した場合のバルジ試験データを取得するというものです。
NEURONは今後も同志社大学様はじめ、『産・学・公』の連携を密に執り、積極的に金属の塑性加工技術向上に資する取り組みを続けてまいります。
※1. TCP加工:結晶粒を微細化させる加工。
※2. r 値 :板状試験片の引張試験における板幅ひずみと板厚ひずみの比で、ランクフォード値または
塑性ひずみ比ともいう。一般に、r値が大きいほど成形しやすい。
(エンジニアリング本部 金丸 佑樹 記)