研磨方法 電解研磨 化学研磨
研磨量(μm) 1〜10μ
但し処理時間や電流値で調整可能
1〜20μ
但し処理時間や電流値で調整可能
面粗度 1x10-1μm程度まで対応可能
(素地によります)
1μm程度まで対応可能
(素地によります)
電極の要否 必要 不要
昇温の要否 不要 必要
撹拌の要否 不要 必要
不動態化皮膜の形成 有り 有り
形状制約 有り
但し電極が挿入できる範囲は施工可能
無し
溶液の排出が困難な形状では
研磨斑が発生する可能性あり
 表面処理:「電解研磨」と「化学研磨」の違いについて
電解研磨・化学研磨はどちらも母材を減肉させて材料表面の面粗度を向上させる処理方法です。
ではそれぞれ何が異なるのでしょうか?

表.1 電解研磨と化学研磨の違い

ではベローズに実施したサンプルを見て頂きましょう。

写真.1 研磨施工例

写真.4 写真.5は伸縮管外面側が真空状態となる使用方法により、外面に電解研磨を施工した例です。
(ちなみに上記ベローズを使用した容器も当社で製作し、同じく容器にも電解研磨を施工致しました。
口径80A相当(最大外径φ110程度)、ベローズ板厚0.6mmですが問題なく施工しております。


電解研磨と化学研磨は、施工方法も異なるので当然、双方に一長一短があります。
面粗度を求めるのか、一様な研磨性を求めるのか、仕様・用途によって異なりますので、
ここで
「どちらが優れているか?」という選択は意味のあることではないと思います。
ここで当社が申し上げる事が出来るのは・・・
「日本伸縮管鰍ネら、どんな表面処理にも対応します!」ということです。


仕様・用途に合せた表面処理方法についての御相談にも対応して参ります。
「伸縮管」だけに限らず、「容器・配管類」についても是非当社に御相談下さい。
お問合せお待ちしております。
(エンジニアリング部 中島)

写真.5 外面電解研磨(拡大)

写真.4 外面電解研磨

ここまでご覧いただいた方々は
「ではベローズのように複雑な形状には化学研磨しか適用できない?」
そう思われる方もおられるでしょう。しかし当社ではベローズ形状を全面電解研磨する事も可能です!!
口径や山の寸法など若干の制約はありますが、施工出来ない訳ではありません。

写真.3 化学研磨拡大

写真.2 電解研磨拡大